大家好! 本日は10月7日。『七人樂隊』の公開日です。東京では「新宿武蔵野館」「角川シネマ有楽町」「立川シネマシティ」、静岡の「藤枝シネ・ブレーゴ」にて上映開始です。上映スケジュールは劇場のHP、または『七人樂隊』公式HPの「THEATERS」からご確認ください。皆さんのご来館をお待ちしております。
今回ご紹介するのは本作でプロデューサーと監督を務めたジョニー・トーの「ぼろ儲け」。「回帰」でおじいちゃんと孫娘が再会した2000年、ある茶餐廰(チャーチャンテン)で3人の若者が株で一儲けしようとある株銘柄の動向を探っている。その株を買うかどうか迷っている内に値段は上がり3人は焦り始めるが、その時急落し始める…3年後、人気のない茶餐廰で3人はSARSのニュースを見ている。そこにやってきた不動産会社の営業マン。どんどん値下がりしていく物件を何とか売ろうとするが、その物件こそ感染者が発生したマンションであった…4年後。相変わらず株で儲けようとする3人だが、これまでに儲けはほとんどない。そんな3人の未来はどうなるのか……
ジョニー・トーの監督作品は『PTU』『エレクション』『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』などのハードな作品から、『単身男女』や『高海抜の恋』などのラブコメまで、幅広い作品が日本でも上映されている。「ぼろ儲け」では香港の人々が茶餐廰や飲茶屋さんでよく話題にする株の話をテーマにして、それぞれの年に起こった現象を取り込んで、当時の香港の姿を巧みに描いている。今回ジョニー・トーはプロデューサーという立場で、共に香港映画界を支えてきた監督たちに声を掛け、35㎜フィルムで“香港”を描くオムニバス映画を製作した。それはどのような想いからだったのか…それは是非ともインタビュー映像をご覧頂きたい。そして劇場で作品を観て感じとってもらえたらと思う。
ちなみに私は長い間、茶餐廰にひとりで入る勇気がなかった。ひとりだと相席にされる可能性大だし、一昔前だと北京語で注文すると怪訝そうな顔で見られるなど、どうも近寄りがたい場所であった。しかし以前「アジア・フィルム・アワード」の仕事で香港に約2か月滞在した時、勇気を振り絞って茶餐廰に入ってみた。すると意外にすんなりと受け入れられた気がして、その後は茶餐廰でハムと卵焼き入りのインスタント麺(たぶん「出前一丁」)か卵サンドにミルクティーのセットを食べるのが日課となった。
このコラムも今回が最後。プロのライターではないので、文章が変なところも多かったと思います。作品の魅力を発信するという課題も果たせたのかどうか……「自分のことばっかり書いてたやないか!!」と言われそうですが、どうかお許しください。とにもかくにも、お近くで『七人樂隊』が上映されるようでしたら、是非ご覧ください!! (私は劇場には居ませんが)上映劇場でお待ちしております!!
あっ、ひとつ重要なことを書き忘れました!! 10月9日(日)「新宿武蔵野館」にてサモ・ハン監督によるオンライン舞台挨拶が開催されます。最近のサモ・ハン、見たいですよねぇ~? 是非お越しください!! 詳細は「新宿武蔵野館」の公式HPをご覧ください。
ジョニー・トー監督インタビュー映像: https://youtu.be/cJdN6kB5KTo
「新宿武蔵野館」サモ・ハン監督オンライン舞台挨拶詳細ページ:
https://shinjuku.musashino-k.jp/news/28332/
『七人樂隊』宣伝担当 小西晴文
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